太陽光のパワコンで有名な田淵電機が事業再生ADRの申請をしましたね。事業再生ADRと言うのを私はよく知りませんが、倒産と似たようなものと思っています。このようにメーカーが倒産すると故障時などの交換部品が得られなくなるというリスクがあります。太陽光のこういったリスクを指摘している記事がありました(次々に見えてきた太陽光発電の「新たなリスク」)。
パワコンだけでなくどの機材についてもメーカーが倒産すると困るでしょうが、そのような場合どうすればよいでしょう。実は、私はあまり気にしていません。太陽光の主要機材であるパネル、パワコン、架台については、基本的に別のメーカーのものと交換が可能と思っていますからです。もちろん、仕様を比較して交換可能かどうかを確認する必要がありますが、どこの製品も大体同じような仕様です。少々異なっていても動作可能な範囲内のものを使えば、多少効率が落ちることがあっても問題なく動くでしょう。
それよりパワコンはどれぐらい持つものでしょう? 一般的に電機メーカーはこのような機器の寿命を10年と言うことが多いようですが、太陽光の場合は20年持ってもらわなければ困りますね。20年持つでしょうか。パネルや架台は20年ぐらい持ちますが、パワコンは怪しそうです。このため、私はパワコンの寿命も太陽光発電運営上のリスクの一つと思っています。
パワコンの中で寿命が問題になりやすい部品は、フィルター、ファン、電解コンデンサあたりでしょう。フィルター、ファンは10年以内に交換になる可能性大ですね。電解コンデンサも10年ぐらいしか持たないと言われていますが、これが寿命になった時は基板ごと交換になるようです。基板ごと交換するとなると少しお金がかかりそうですね。フィルター、ファンの交換もそれなりに経費が必要です。
問題はこれらの交換にどれぐらいの経費が掛かるかですが・・・、私はパワコンの大体半分ぐらいの費用を想定しています。交換部品自体はもっと安いと思いますが、技術者に来てもらったりする費用も掛かりますからね。もちろんメーカーが倒産しているとパワコンを取り替えることになるのでもっと費用が掛かります。やはり倒産されないことが一番ですね。
一方、うまく行けばパワコンは20年持つかもしれません。ただ、20年持つことを期待して放っていると、パワコンが壊れて何日も発電が止まるリスクがあります。ある程度の費用を計上し定期的に壊れそうな部品を交換していくか(予防保全と言います)、リスクをかけて壊れるまで放置しておくかはオーナーの判断。
どちらが良いでしょうね。
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