ベルギーのimecがペロブスカイト/シリコン構造の太陽電池で27.1%の高変換効率を達成しました(imec、ペロブスカイト/Siタンデム構造太陽電池で変換効率27.1%を達成)。世界最高では無いですが、高い変換効率ですね。
普通のSi太陽電池では短波長側の光をうまく利用できないので、それを改良するためにSi太陽電池上に短波長利用のための太陽電池を積層する方法がいろいろ考えられています。積層する太陽電池としては、SiCやa-Siの太陽電池がよく考えられていますが、ここではペロブスカイト太陽電池を使ったようです。
この構造で変換効率がどれぐらいまで行くのでしょうね。確かに27.1%は高い変換効率ですが、今のSi太陽電池でも研究レベルでは26%以上行っていたように記憶していますので、もう少し上を行かないと構造が複雑になるだけに厳しいような気がします。ただ、ペロブスカイト太陽電池は低コストで作れるので、うまく行けばコストパーフォーマンスで勝てるでしょう。
しかし、安定性はどうなのでしょうね。ペロブスカイト太陽電池は不安定と言う話を聞いていますので気になります。まぁ、まだ課題もあるペロブスカイト太陽電池ですが、日本人が発見した技術なので、できれば単体で、そうでなくてもこのような形で実用化されることを期待しています。
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