九州電力がデジタルグリッドに参加するというニュースがありました(九電もデジタルグリッドに出資、再エネ電力の直接取引を実現)。
デジタルグリッドという名前を私が初めて聞いたのは東ガスが出資した時で、どうもこれはブロックチェーンを利用した電力取引システムらしいということだけは理解できました。そのころ東電もブロックチェーンを利用した電力取引事業を始めるという話があり、東ガスはそれに対抗したのかなと思っていました。
ブロックチェーンを利用すると取引の履歴がはっきりするので、電力の場合は元の発電方法(太陽光発電とか火力発電とか)が明確になり、発電由来による付加価値を付けた電力取引が可能になると注目されています。今だと、再エネ由来の電気であると明言できるようになるので、新しい電力ビジネスが可能になります。
そのためか最近では、いろいろな会社からブロックチェーンを利用した電力取引システムが提案されています。その中でデジタルグリッドは東京大学の先生(阿部教授)が開発したシステムで、調べてみると電力のデジタル化とかインターネット化とか、制御だけでなく電力そのものもデジタル化されるの? 難解ですねぇ。
とにかく阿部先生は事業化にも熱心で、デジタルグリッドの会社を興しただけでなく、デジタルグリッドのコンソーシアムを作って事業を拡大しようとしています。下表のような企業が参加しているようです。
九電以外にも大きな会社が参加していますね。それだけ魅力のあるシステムなのでしょうか? よくわからないのは、ブロックチェーンを利用した電力取引システムがいろいろ出てきた場合に、システムによってどのような差が生じるのかということです。より多くの企業が参加していると便利、というようなものなのでしょうかね?
とにかく、ブロックチェーンを使った電力取引は今後有力なビジネスになる可能性がありますので、今後も注目していきたいと思います。
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