日経BPのコラム記事でFIT制度の問題点を解説する記事がありました(導入から7年、2つの制度欠陥に翻弄されたFIT)。内容は太陽光発電をやっている人なら大体知っていることでしょうけれど、問題点を2つに纏めたところなどスッキリして判りやすいですね。
2つの問題点とは次のようになっています。
- 最初のFIT買取り価格が高すぎた
- 高い買取り価格権利をいつまでも保持できる制度になっていた
上記のうち1番目の問題は私も何度も書いてきたことですが、この記事では最初の買取り価格をJPEAと孫氏に聞いて決めたことが間違いだったとしています。全くその通りです。孫氏が高く言ったのは当たり前ですが、当時の太陽光の専門家の中にも40円は高すぎると言っていた人が多かった中で、JPEAが利益に走ったことは業界側の反省点ですよ。まぁしかし、エネ庁がこの受益側2者の意見だけで40円と決めたのなら、それも問題です。菅直人の圧力があったのですかねぇ。
上記の2番目の問題には当時は気が付かなかったと思います。金儲け連中にその欠陥を突かれて気が付いたものの、修正に時間がかかっている間に不当利益を上げる発電所がいっぱいできてしまいました。何とか修正したものの、後の祭りみたいなところがありますね。事前の準備不足と言ってしまえばそれまでですが、当時は「早くやれ」と言う雰囲気でしたからねぇ。やはり菅直人の圧力のせいですかねぇ。
失敗からは教訓を得なければならないのですが、「菅直人のせい」じゃぁ、教訓にならないですよ。それがちょっと情けない。
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