東北電力と東芝が太陽光発電の電気を個人間で直接取引する方法の共同研究を行うそうです(東北電力と東芝、太陽光電力の直接取引で共同研究)。研究期間は約1年ということですが、その後すぐに実用化されたら良いのですけれどね。
こういう取引は個人間取引(ピアツーピア取引、P2P取引)とか言われていて、最近よく聞きます。電力会社や新電力が盛んに研究しているようです。確かに個人間取引が可能になって、例えば自宅で発電された電気を特定の人に直接売ることができたら面白いでしょう。
この取引を可能にするためには、電気の発生源を識別できないといけないのですが、ブロックチェーン技術のお陰でそれが容易になりました。従って技術的にはそれほど難しくないだろうと思っていましたが、記事を見ると系統運用などの面でまだ少し課題があるようです。
しかし、今の一番の課題はビジネスモデルをどうするかでしょう。研究もビジネスモデルの検討が中心だと思います。
P2Pは蓄電池が使えるとグッと面白くなりますが、蓄電池が使えるぐらいコストダウンするにはまだまだ時間がかかるでしょう。他に法律面の課題は無いのかなぁ。もし、法律面の課題があると、更に実用化に時間がかかってしまう恐れがあります。記事を見るとP2P事業で狙っているのは住宅太陽光発電、つまり卒FIT電気のようなので、そうすると今年の11月にはビジネス対象の市場はできます。しかし、現実のビジネスがその時には間に合わないような気がしますが、どうなのでしょう。
まぁ、私の卒FITはまだ数年先の話なので、あまり気にはしていませんが、P2Pがどのようになるのか、早く現物のビジネスを見てみたい気もします。
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