「途上国の無電化地域を太陽光で電化する」と聞くと、なかなか良い仕事だなという印象を持つでしょうね。しかし、表向きだけは良くても、実際には中身が伴っていないことが多くあります。私はこの手の仕事に結構長い間携わって中身が見えるだけに、辛口になってしまいますが、そんなものです。
一方で、はじめから中身は伴うのは困難と割り切って、企業のイメージ向上のために表向きの良いプロジェクトを行うという取り組みはありだなと最近では思っています。これはパナソニックの「みんなで”AKARI”アクション」(パナソニックの”あかり”関連商品で無電化地域に”あかり”を届けよう~「みんなで”AKARI“新プログラムをスタート」)を見ても感じました。
パナソニックはこれまでも途上国の無電化地域にソーラーランタンを配るプロジェクトを行ってきました。この手のプロジェクトでは、途上国の人たちは確かに喜ぶのですが、実際にはうまく使えなかったり、転売したりすることも結構あります。無電化地域の人の生活向上まではなかなか至りません。これは砂に水を撒くような話なので、そんなに簡単には行きません。まぁ、途上国の人が喜んでいるので、それだけで良いと割り切ってしまうことですね。
パナソニックがうまいのは、このプロジェクトを一般の人が参加できる形に広げているところ。パナソニックだけで運営するには負担が大きすぎますからね。パナソニックのAKARI関連商品を買うと売上の一部がこのプロジェクトに寄付されるそうです。
こんな感じでゆっくりやるのが良いですかね。
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