京セラがCATEC2019で曲がる太陽電池の展示をしているようですね(京セラが軽量で曲がる太陽電池、結晶Siの採用で発電効率と耐久性も両立)。
曲がる太陽電池というと、アモルファスや有機系、最近ではペロブスカイトの太陽電池で試みられてきましたが、今回のものは結晶シリコン太陽電池を使っているという点が面白いです。結晶シリコンは曲がらないものですが、ここでは厚みをなんと11.5ミクロンまで薄くして可能にしたようです。11.5ミクロン!! やっぱりインゴットから切り出すのでしょうか。凄いですね。しかも17.3%の効率を維持しているようです。
まだ参考出品にすぎないので、今後どうなるのか判りません。曲がる太陽電池というのは昔からこのようによく参考出品されてきました。製品自体は面白いのですが、実際にはあまりニーズが無いためほとんど商品化されていません。太陽電池をわざわざ曲げて設置する必要はありませんからね。
ただ、話題性があるので、営業戦略の一環として参考出品する例は多いと思います。また、今回のように、面白い技術開発(11.5ミクロンの基板を切り出すような技術)を伴うことも多いので、取り組む価値はありそうです。
さて、京セラは商品化するでしょうかね。
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