2020年も終わりになってきましたね。太陽光発電事業もピークを過ぎたのか、近年は太陽光関連のニュースが少なくなっていますが、その中で私にとって印象の強かったニュースをピックアップしました。
- 2050年までにカーボンニュートラル
これには結構驚きましたね。かなりハードルの高い目標です。どうやって達成していくのでしょう。とにかく太陽光にとってはプラスであり、今年一番のニュースとしました。私は2050年までは生きていないでしょうから、本当に達成されたのか見ることはできません。しかし、きっと達成されると楽観的に思っていたいと思います。
- 河野行政改革大臣によるソーラーシェアリングの推進
河野太郎氏は大臣になる前から再生可能エネルギー推進に積極的でした。行政改革大臣になってからも再エネ推進のための行政改革を検討していたようです。太陽光発電ムラやASPenでも河野大臣に期待して、積極的に働きかけていたようです。その結果か、ソーラーシェアリングが見直されているようです。ソーラーシェアリングは普及を期待されながらも農転などの規制の問題がありますからね。辣腕の河野大臣に期待したいと思います。
- エナリス社の電力買取り事業終了
このニュースは私にとっては衝撃的でしたけれど、他の人にはあまり関係なかったかもしれません(私は所有の太陽光発電所の電気を、エナリスを通して東電に売電していましたから)。しかしこのニュースは、電力改革以来、数多く発生した新電力の、その後の様子を示す現象の一つとして注目できると思います。エナリスは経営が厳しくなってKDDI傘下に入り、電発と協業して生き残っていくのでしょう。他の新電力も力のないところは、これから淘汰されていくのではないでしょうか。
- コロナによる活動の停滞
今年はコロナのために多くの会社や店、個人が悪影響を受けています。幸い、太陽光発電事業は安定事業でコロナの影響を受けていませんが、情報収集活動は制約を受けましたね。いろいろな展示会やセミナーなどが、軒並み中止やオンラインになりました。オンラインというのはどうも実感が薄くて参加意欲を失ってしまいます。まだコロナの勢いは止まらないようで、しばらくは活動しにくい状況が続きそうです。
- 美作市のパネル新税
美作市のパネル新税の話は去年から続いているもので、いったんは廃案となったものの再び提案されています。現状では関係者にアンケートをとった上で再審議という形になっています。地方自治体にしてみれば税収が増える話なので、なんとか成立させたいのでしょうが、成立してこれが全国に波及すると大変です。そもそも安易な発想の課税であり、二重課税にもなりますから、美作市は良識を持って判断していただきたいと思いますが、どうなるでしょう。来年に結論がでますかね。
- 太陽光発電の規制条例が増加
太陽光発電ムラの人達はしっかりとした発電所を建設していると思いますが、太陽光発電業者の中には無謀な設置をする者もいて、彼らが太陽光発電の評判を悪くしています。このため太陽光発電の設置を規制する自治体が増えてきました。規制条例を導入した自治体はこの3年で3倍に増えているらしいです。まぁ、このような規制が導入されることで、不心得な業者が減ってくれたら、それはそれで良いのですが、太陽光発電の印象が良くなるには時間がかかるかもしれません。
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まぁ、私にとって今年の太陽光重大ニュースはこんなところでしょう。
FITはFIPへと制度が変わっていき、太陽光発電にとって、今年は変化の年だったと言えるかもしれません。FIT導入当初の金儲け主義の事業者は大幅に減ったのではないでしょうか。FITが始まったころより買取り価格は随分下がりましたが、それでも新たに太陽光発電を始めようとする人が多くいることを、私は心強く思っています。太陽光発電は健全に発展していきそうな気がします。
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