これまでCIS太陽電池の不可解な点についていろいろ書きましたが、肝心のメーカーの説明をしっかりと見ていませんでした。CIS太陽電池について調べていると当然メーカーのHPにヒットします。そこでこれまで疑問としていたことに多少とも説明があることがわかりました。
まずメーカーのHPはここです。次のようなことが書かれています。
- 温度特性について
温度依存性が小さいことを明らかに提示しています。温度係数は-0.31%/℃。温度係数は結構ばらつくのでメーカーは明示するのを嫌がりますが、ここでは明確に示しています。またシリコン太陽電池の温度係数についても-0.41%/℃と明示していて、それより優れているとなっています。
- 影の影響が小さい
影に強いとする理由が明確に書かれています。
- 光照射効果
光照射後10日間は急激に、その後もゆっくりと効率が上がるグラフが示されていますが、縦軸のメモリがないので、どれほど向上するかは不明です。波長感度には全く触れていなくて、光照射効果で実発電量が増えると明確に主張しています。
- 劣化が少ない
光照射効果で上昇した効率からの低下が年間0.5%以内であると明確に主張しています。
さすがに低照度特性が向上するとは書いていませんでした。
内容について疑問を持たれる方も多いと思いますが、メーカーはおそらくこれらを書いているだけで、保証しているわけではないと思います。あくまで参考にするだけにしておく方が良いでしょう。ただ、低照度特性以外についてはメーカーは沈黙していたわけでなく、明確に噂通りのことを主張していたのだということは確認できました。
メーカーの主張が本当に正しいのが検証するのは困難ですが、私の方は今後も気長にいろいろな現象を勉強して、変わったことや疑問に思うことがあれば、順次報告させてもらおうと思っています。
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