これまで水浄化に生物フィルターを使うと書いてきましたが、生物フィルターというのはあまり馴染みのないものかもしれないので、少し説明しておきます。
水浄化では物理的にフィルターで水中の浮遊物を濾しとる方法が良く使われています。ふつうのフィルタリングの方法ですね。
これに対し、生物フィルターの場合は濾しとるのではなく、生物に水中の有機物などを吸収・固定化させて取り除きます。生物には植物のようなもの、虫や動物のようなもの全てが含まれます。
生物が水中の有機物などを吸収・固定化する速度はそれほど速くないので、水浄化できるだけの効果を持つには、かなりの量の生物を確保して、しかもそれらの固定化能力を活性化しておくことが必要です。
このため、水の循環システムを作り、途中に中間タンクを設け、そこに粗いメッシュのようなものを入れて生物が大量に住みやすくしておきます。また中間タンクを水が通る際には空気を巻き込むなどして生物の活動を活性化しておきます。
太陽光を使って生物で処理するので、エコなイメージもありますが、生物を活性化しているところはあまりきれいではないので中間タンクで別にしている方が良いでしょう。
普通のフィルターの方法ではすぐに詰まってしまうと思います。この場合のメッシュは粗くて、そこに付着している生物が不純物を吸収・固定化するので、フィルターの掃除の頻度はずっと少なくなります。
このイメージを念頭に今回システムを作ってみました。作ってみてもう少し手を入れた方が良いと思うところもあります。それについて次回触れます。
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