評判の悪いFIT(再エネ普及促進のための固定価格買取り制度)が抜本的に見直されます(経産省がFIT「抜本見直し」の検討開始、「市場との統合」も論点に)。尤も、この見直しは当初から予定されていた「10年後の見直し」として行われるもので、評判が悪いので行われるのではありません。まずは検討を開始して、法的準備などを進め、実際に見直されるのは2021年度からになります。
主な検討課題は次のようになっていますが、良く判りませんね(笑)。
- 電源の特性に合わせた制度のあり方
- 適正な事業規模
- 次世代電力ネットワークへの転換
記事をよく読むと、1の電源の特性に合わせた制度のあり方というのは、要するに買取り料金制度の見直しですね。今までは固定価格で料金を決めていたところから変わってきそうです。これなら確かに抜本的見直しです。「市場価格連動」「電力市場統合」などが書かれていますが、どのようになるのかよく判りません。ただ、新しい料金体系で、再エネ発電がそれなりにリスクを負う事業になっていくという気はします。
2番目の「適正な事業規律」は、低圧太陽光に不適切なものが多数みられることへの対策のようです。「FIT制度」の見直しなんて言わずに、とにかく取り締まったらよいのではという気がしますが、法的に難しいのですかね。記事では低圧太陽光は買取り期間終了後に大量に廃棄される恐れがあることを危惧して、事業継続できる環境を作ることを書いています。それは良いのですが、「FIT抜本的見直し」とどう関係するのかな。
3番目の「次世代電力ネットワークへの転換」は再エネが増えても系統が安定運用できるようにする話のようで、これも歓迎ですが、もうこれ以上FITによる国民負担を増やすのが難しい中で、どのように行えるのか難しそうですね。
まぁ、とにかく、今年の夏ごろには方針がまとまるようです。1番目の料金制度の見直しは何か出てきそうですが、2番目、3番目についてはどのようになるのか、ちょっと期待ですね。
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