私はもともと太陽光発電技術屋だったので、今はリタイアして分譲の太陽光発電所を1基運営しているだけですが、保守管理には少し凝っているかもしれません。自分ではそんなに凝っているつもりは無いのですが、サーモビュアー(サーモカメラ)やIVカーブトレーサーまで持っている人は普通にはいないでしょう。
所有している発電所の保守と言っても遠方にあるため基本的には保守会社に任せていて、普段はリモートモニタで発電量を見ているだけです。現地に行ってサーモカメラやIVカーブトレーサーを使うのは年に1度くらいです。逆に、年に一度ぐらいはきちんと現地検査をするようにしています。その時は保守会社の人と一緒に行うことにしています。保守会社はソラメンテを持っていますが、サーモカメラとIVカーブトレーサーは持っていませんのでちょうどうまく補完できています。
さて、サーモカメラについては既にこのブログで紹介しました(どんなサーモカメラが良いか)。サーモカメラは他にも発電所見学の時などに持って行ったりして、結構重宝しています。
しかし、IVカーブトレーサーの方は安物買いの銭失いだったかなという気もしています。
IVカーブトレーサーとは太陽電池の電気特性を測るものですが、日が当たっている時の特性を測らなければなりません。私が購入したIVカーブトレーサ(PROVA1011)は測定に約30秒かかります。この間に日射が変動すると正確な測定はできません。晴天であれば30秒ぐらい日射は安定していますが、なかなかそういう日に測定をスケジュールするのが難しくて・・・、うまく使いこなすのが難しい。
まぁ、これは初めからわかっていました。良いIVカーブトレーサーなら1秒ほどで素早く測定できるのですが、そういう機種は値段が私の購入したものの数倍もするので、妥協して今の測定器にしたわけです。このような背景があるので、安物買いの銭失いとならないようにしようと頑張ってはいますが・・・。
IVカーブトレーサーは普通の人が買う必要はないでしょう。また業務で太陽光発電の保守をする人なら、測定時間1秒ほどの良いものを買うと思います。私の持っているPROVA1011はどっちつかずで、ケチなマニアが買うのに適しているのかもしれません。
50kWの太陽光発電所を20年も運営すると、パネルの何枚かに不具合が起きてもおかしくないと思っています。不具合があっても、少し出力が落ちるぐらいなら良しとして放置する考え方も十分成立します。私はマニアなので、不具合なパネルがあれば見つけてやろうと思い、道具を揃えていますが、投資効率を考えると割に合わないかも知れません。
理想を言えば、道具を使わないで不良パネルを見つけ出せる方法を、私の道具を使って発見して、このブログで報告できるということですが・・・。まぁ、その辺りを楽しみに今後も取り組んでいこうと思っています。
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