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このプロジェクトについては前にもブログで取り上げましたが(NEDOがカナダでインバーターの実証実験)、また運転が開始された報告があり、少し情報も判りましたので追加します。
このプロジェクトではバッテリーを制御して系統安定化することを狙っているようですが、バッテリーの使い方にはいろいろ考えられます。ここで指摘されているのは、蓄電インバーターで太陽電池と蓄電池の両方を制御可能し、かつ蓄電池から系統への逆潮流を防ぐことで、これは日本の独自技術だそうです。
単に独自技術と言われても、どこがどう独自技術なのか詳細を聞かないと何とも言えないですが、どうも私は「日本の独自技術」という言葉には弱く、過大評価してしまいそうです・・・。この記事では詳細は判りませんでした。
また、このプロジェクトでは深夜電力を蓄電して昼間に利用するピークシフト機能の開発も狙っているようです。これら全てを含めた総合制御方式の技術開発をした上で、更にこのシステムを電力会社が各家庭にリースするようなビジネスモデルの開発も行うようです。
NEDOはこのようにビジネスモデルの開発までするようになっていたのか! エネルギー供給は単に技術だけでなく、規制や制度、ビジネスなどが複雑に絡み合っているので、このようにビジネスモデルまで含めて開発することはとても良いことだと思います。
残念ながら実証の場所がカナダなので、結果がそのまま日本に反映できるかどうかは判りません。このプロジェクトは「国際エネルギー消費効率化・システム実証事業」の一環として行われていて、そこでは日本が国際競争力を持つことが目標のようです。従って、必ずしも結果が日本に反映される必要は無いわけですが、バッテリーの良い制御方法が開発できれば、少なからず日本にも反映できるのではと思います。
実証期間は1年間らしいですが、どのような結果になるか、成果を期待しましょう。
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