50kW太陽光発電所とEPC 2013年6月9日 (カテゴリ: ▲太陽光発電で儲ける!) ツイート 50kW太陽光発電所の設置を計画されている方から 朝の投稿について質問をいただきました。 ”パネルメーカーがEPCとはどのような意味ですか?” このブログも投稿が300件を超え、 全て皆さんが読んでいるつもりで いろいろな用語を何の説明なく書いていましたが 最近になって訪問してくださった方では わかりませんよね。 今後は初めての方にもなるべくわかりやすく 書いて行きたいと思います。 (入門用メルマガづくりも進めています) EPCとは Engineering(設計) Procurement(調達) Construction(施工) の頭文字をとった言葉で、太陽光発電所を作る エンジニアリング会社を指す事が多いです。 会社ではなく、プロジェクトに対して融資を行う プロジェクトファイナンスではこのEPC事業者の 信頼性が非常に重要となってきます。 メガソーラーの建設資金は、融資と投資の比率が 大体7:3になるため、金融機関としては ・メガソーラーが本当に建設されるのか? ・建設されたメガソーラーの保証は誰が行うのか? ・メガソーラーの運営は誰が行うのか が非常に気になります。 よって、これらの保証をしてくれるような EPCが選定されていないと 融資を受けるのが非常に難しくなります。 このEPCが信頼性を得るには非常に巨大な資金や 会社の運営体制などが必要となってくるため、 中小企業ではなかなか難しいです。 そこでメガソーラーでは規模が大きくなればなるほど スーパーゼネコンや大手のパネルメーカーなどが EPCとなります。 このEPC、責任は大きいですが非常に儲かります。 太陽光発電業界は今、皆が儲かっているとは思われ勝ちですが 実際には施工会社、パワコン会社が儲けを出していて 企画設計や不動産、そしてパネルメーカーはあまり儲かっていません。 特に中国系の大きなパネルメーカーは台所事情が苦しく 利幅の薄いパネルの販売だけでは確実に倒産するであろう 状況にある会社が多いと言われています。 そこでFITを機に日本に参入して自社でEPCをやりながら 自社のパネルで太陽光発電所をつくり、パネルの 販売利益だけではなく日本のFITの仕組みを 上手く利用して生き残りを図っています。 つまり日本のFITを背景に少額の自己資金で日本国内外の 金融機関から資金を調達し、自社のパネルの代金を 日本の値上げ分の電力料金から回収しようとしているのです。 しかし、日本の金融機関はヨーロッパの事例のように 簡単に融資をしてくれないためどこも苦労しています。 よく、海外のパネルメーカーが日本の太陽光発電案件を 買いに来ても、デューディリジェンス(調査活動)に 時間ばかりかけて、なかなか買わないという話を 各企画会社さんから聞きます。 実際は資金のめどが立たないままに 話を進めているため、いざ金融機関との交渉が 始まっても難航しているケースがほとんどなようです 50kW太陽光発電所に関しては今のところ プロジェクトファイナンスではなく ほとんどが手持ち資産の信用を元にした アセットファイナンスとなっているため、 EPCは融資の時にあまり重要になっていません。 プロジェクトの内容よりは担保が重要になってきます。 この状況はなるべく早く変わってほしいところです。 « 前の記事へ 次の記事へ » ツイート 関連記事 九州電力管内における太陽光発電の制約マップ 九州電力HPで太陽光発電の地域ごとの 制約マップがアップされていました。 正確に言うと 「九州電力管内における発電機連系制約マップ」 な 記事を読む マンションの屋根への太陽光発電投資をカーポートに拡張させる時の注意点 太陽光発電投資の魅力を知ったマンションのオーナーさんから 駐車場にカーポート型の発電所を設置したいと言われることが増えてきました。 陸屋 記事を読む 9月25日はこれからの太陽光発電事業を担う方向けのセミナーを開催します 9月25日の緊急セミナーについて、太陽光発電ムラ仲間のSさんからご連絡を頂きました。 http://goo.gl/kqilzq 確かにセ 記事を読む 10MW超え発電所のアキレス腱 鉄塔建設費用の節約術 42円申請ラッシュが継続となったおかげで 再び出張ラッシュが続いています。 昨日の北海道行きも一本飛行機に乗り遅れたおかげで 羽田空港を初 記事を読む 来年度も即時償却が可能に!! 生産性向上設備投資促進税制 今年度で終了してしまうグリーン投資減税の一括償却代わりに次年度も使えると言われている生産性工場設備投資促進税制について、太陽光発電ム 記事を読む 太陽光発電業界で働きたい方へ@兵庫県三木市 今日は名古屋しげる会の前に頑固職人さんと滋賀へ。部材をご注文頂いた太陽光発電ムラ仲間Yさんの造成後の用地をチェックしに行きました。 真ん 記事を読む 太陽光パネルの劣化を防ごう 表面コーティングの研修に行ってきました1 太陽光パネルは毎年1%程度劣化していくと 言われていますが、劣化の要因のほとんどが ガラス表面からセルまでの光透過率の減少と言われていま 記事を読む 離島のメガソーラー 今日は離島に向かっています。 天気が良くて気持ちがいい! 無駄が多いと言われるメガソーラーですが 離島に関しては非常に価値が高いと思います 記事を読む 太陽光発電所を所有せずに太陽光発電で儲ける方法 「お金はありませんがメガソーラーの投資って出来ますか?」 こんな質問を頂きました。 太陽光発電所投資に興味をもつ方が増えている証拠です 記事を読む 太陽光発電所のパネル角度の設定条件のFIT開始時と今との違い 太陽光発電所の設置にあたり架台の角度と 高さについて整理しておきたいと思います。 太陽光発電所の設計、特に架台の高さと角度については 当 記事を読む コメントを残す コメントをキャンセル 名前(必須) メールアドレス(必須/公開はされません) ウェブサイト コメント(必須) 次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>
コメントを残す