【注意】日本版FITにソリンドラ社のパネルは使えません

同じく太陽光発電の企画をしている友人O田君からSOSが。 話を聞くと計画していた太陽光発電のパネルが 設備認定がとれないため計画が頓挫しそうだとか。 400kWだと言っていたのでこのままでは1億程度の損害でしょう。 資源エネルギー庁のHPでは固定価格買取制度の要件として パネルの変換効率を挙げています。 ○パネルの種類に応じて定める以下の変換効率以上のものであること。 (フレキシブルタイプ、レンズ、反射鏡を用いるものは除く。) ・シリコン単結晶・シリコン多結晶系  13.5%以上 ・シリコン薄膜系 7.0%以上 ・化合物系 8.0%以上 単純に変換効率と書いてありますが真性変換効率だそうです。 太陽光パネルに基準となる光を照射した時の発電量から 算出する変換効率を実効変換効率と呼びます。 これが一般的な変換効率です。 では真性変換効率とは何でしょうか。 資源エネルギー庁の求める(真性)変換効率は 日本工業規格のC8960を満たす必要があります。 http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/enetai/energykaitori/data/20120710_kisaiyouryo.pdf (P3、注5を御覧ください) C8960についてはこちらから調べられます。 http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html 結論から言えば両者の違いはA値(面積)となります。 面積が実効変換効率であればモジュールの面積でいいのですが 真性変換効率だと光が直接当たって反応する 面積を元に計算しなければなりません。 普通のパネルであれば実効変換効率におけるモジュール全体の面積を 真性変換効率ではシリコンの敷かれているセルの面積のみに直して 終わりの話です。 餃子工場に例えれば、薄く伸ばした餃子の皮の元の面積全体と 型抜して実際に餃子と使う部分との面積が違うだけです。 特に難しいことはありません。 ではなぜソリンドラ製のパネルはダメなのか。 CIGS(銅、インジウム、ガリウム、セレン)製なので化合物系、 組成に問題はありません。しかしその形状が特殊なのです。 パネルというより太陽光ロッドですね。 蛍光灯のような形をした受光面(太陽光パネル)が 全方位から光を受けられるようになっています。 これだと他のパネルのように一定の光が当たる面積を 特定させることが難しくなります。 測定できないから基準をクリアしているかどうか 判断ができないというのが新エネルギー庁の見解だそうです。 ちょっと理不尽な話にも感じますが グリーンニューディールの目玉で4,500億の補助金を集め アメリカで太陽光発電企業の三番手だったソリンドラ社は 2011年9月に経営破綻しています。 新エネルギー庁も他国の潰れたメーカーのために わざわざ新しい評価方法を用意する気なんておきないはずです。 というわけでO君、どうにもならなそうです。ごめんなさい。 もしどうしてもというなら公的機関で測定した CGISの平面測定データをください。 異議申し立て用書面を用意する程度ならやりますよ。
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