前回に引き続き土地のトラブルの話。
約10基分の50kW太陽光発電所の申請を
委託して下さったBさんから連絡がありました。
「もう土地の購入代金って入れてしまっても
大丈夫でしょうか?」
どうやら地主さんから支払いを
急かされているようです。
こちらの申請をしたのは12月。
10基だとみなし高圧になるので接続検討が
終了するまで2〜3ヶ月はかかりますので
確実に連携できるとは限らないとのお話を
させていただいたのですが・・・
詳しくお話を聞いてみたところ、
手付金はなし、価格も口約束で契約書を
交わしていないのだとか。
ある程度、リスクは覚悟の上で手付を支払って
早めに契約を確定させることをおすすめしたのですが
どうやら地権者さんは手付では納得せず
全額の支払いを求めているようだとか。
土地の仮抑え時にやっておかなければいけない事
Bさんにかぎらず、このようなケースで
困っている方はたくさんいます。
「人が良さそうな地主さんだったから」
「さっさと処分したい土地だと言っていたから」
「信頼している人からの紹介だから」
様々な理由で書面抜きに土地契約を口約束で済ませたまま
工事会社と契約したり、部材の発注をしたりしてしまうと
もう引込みがつかなくなってしまいます。
Bさんの場合はそこまで深刻ではありませんが、
恐らく当初はいなかった競合が出てきたのでしょう。
土地の価値がわからないうちは安く売ると言っていた
地権者さんも欲が出てくるのは当然です。
このようなケースを回避するためにも
土地が見つかったら計画を進める前にかならず
地権者さんと何らかの仮契約書を作っておきましょう。
必要となる条件は
・停止条件をつけること
→太陽光発電所が設置できない時は契約を無効に
・価格を明示すること
→競合が出てくると地権者さんも色気が出ます。
・期間は日付ではなく電力会社からの回答のタイミングに
→接続検討や本申請の検討期間やルールは頻繁に変わります。
この三点だけは怠らずに実行し、
のちのリスク回避をしっかりと行っておいて下さい。
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