昨日の続きです。
東京電力の柏崎刈羽発電所は１〜５号機を廃炉にせざるを得ないというお話です。
そもそも東京電力の原発が、山脈を隔てた日本海側の新潟県にある理由はなぜか。
東京周辺に作りたくないからです。
でも、電気は必要。
ということで大規模送電設備を作って新潟から東京まで電気を送っているのです。
その見返りに、地元柏崎には様々な交付金が出ています。
東京電力から。
さて、実際に１〜５号機の廃炉が決まったと仮定しましょう。
東京電力は廃炉と引き換えに、６、７号機の再稼働を求めてきます。
これ、地元にどんなメリットがあるのでしょうか？
原発の立地には大きなリスクがあることが福島第一発電所の事故で明らかになりました。
原発は津波で非常電源を失ってメルトダウンしたことになっていますが、実際は地震で壊れていたのではないかという説も様々な筋から流れています。
どちらでも構わないのですが、そもそも津波を想定外としている時点で現実の立地場所には莫大なリスクがあることは明白なのです。
そう考えると、１〜５号機を廃炉にすることと引き換えに６、７号機を再稼働させるというのは新潟にとっては何の取引にもなりません。
では、新潟が、地元が取引に値する材料は何があるでしょうか？
hamasaki案 東京に送る送電網を地元に解放する
実はこんな利益の配分方法があります。
１〜５号機の廃炉で開いた送電網の枠を地元に解放するのです。
地元の資本や税金でギガクラスの太陽光発電所を作ってしまい、それを東京電力管内に送電してしまうのです。
これだけで、巨大な便益が地元にも日本にも生まれます。
日本の再エネが増え
地元に売電収益が落ち
それを送電網の新増設なしに連系可能なのです。
できるかわからない原発再稼働に向け、大きな追加投資をするよりも、送電網の維持管理や、電圧を特別高圧に押し上げる昇圧設備に使ったほうが良いのではないでしょうか？
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