24円時代の太陽光は投資対象になるのか?

今回は2つのテーマを取り上げます。

 

一つは単価を下げるための中古パネルの取り扱いについて。

もう一つは24円単価での低圧太陽光についてです。

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1.単価を下げるための中古パネルの取り扱いについて

ネクストエナジー、中古パネルを利用して5MWの太陽光発電所建設へ

再生可能エネルギー関連の事業を展開するネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は11月20日、中古の太陽光パネルだけを使用した太陽光発電所を建設すると発表した。2018年までに国内に累計5MW設置することを目指す。

同社は2005年から、中古パネルのリユース(再使用)事業を手掛けている。これまでに数万枚を超える中古パネルの検査・評価実績を持つという。前年度に買い取った中古パネルの枚数は5000枚を超え、今年度も引き続き積極的に買い取りを継続している。

(ここまで抜粋)

このような記事を見つけました。

この記事からはこの太陽光発電所が全量買い取り制度(FIT)なのか自家消費なのかは読み取れませんが、FITの可能性もあると思います。

中古のパネルでもFITの適用は可能です。

実は先日たまたまJPEAにこの件を問い合わせていたところです。回答は「JPEAでは特に新品パネルと中古パネルを区別するスキームは無い」ということでした。

発電所のコストの中でパネルのコストは半分から3分の1。仮にこのコストが半分に下がれば、20円近辺の売電価格でも回る可能性は高いです。

 

中古パネルで少し難しさがあるかなと思うのはメンテナンスや品質保証の話と20年の売電期間が終わったあとの話だと思います。

前者に関してはメーカーの10年、20年の保証をきちんとつけてくれるのか?取り外し工事、再輸送、再取り付けをする際3度の作業が発生します。おそらくメーカーの想定外の部分です。

移設後に不具合が発生した場合、本当にメーカーが補償に応じるか?

「これは移設時の作業でできた不具合です!」

とメーカーが言ってきた場合、チョット面倒なことになります。

また、20年の売電期間が終わったあとの自由売電の部分での事業性を考えると実は新型のパネルを使った方が発電量的には有利になってきます。

最近は経産省を始め「太陽光発電は30年間の事業で見た方がいい」という方も多くいらっしゃいます。

 

太陽光発電ムラ市場

2.24円単価で低圧太陽光は成り立つのか?

では24円で新品パネルを使って低圧太陽光が成り立つのか?という部分ですが、早速案件が上がってきました。

こちらです。【頑固職人プロデュース案件】鳥取県境港市79.5kw 2360万円(税込)

まさにこの案件が1.の後ろの方で述べた部分をよく表しています。

まず、表面利回りは10%出ております(初年度売電予測2,360,456円(税込))。これは十分合格点だと思います。

さらに突っ込んでいくと初年度発電予測が 91,067kWh も出ています。

これはかなりいい数字です。

ハンファの出力保証は25年です。

きちんとメンテナンスしておけば、20年の売電期間が終わってからでも多くの発電が期待できます。

仮に関西電力の自由買い取り価格が極端に低かったとしたら、周辺でその電力を使うような事業をやってしまうというのも一つの手だと思います。

 

ちなみに上記の「頑固職人プロデュース案件」は信販会社の利用や金融機関の紹介が可能な案件です。

 

ローンでお困りの方もチャレンジできる内容になっています。

 

ということで売電単価がこれ以上下がっていくと業界的には非常に困るんですが、それでもある条件を満たしていけば事業としては十分成り立つというお話でした。

 

P.S.

一方で、日本という国のエネルギーをどうするか?という観点からはまた話は別です。

これは売電価格ではなく、kWh(発電量)やkW(容量)で見ていくべき次元の話。

 

そしてその発電量、発電容量を増やすには投資を増やすしかありません。

日本は今再エネへの投資を(特に太陽光への投資を)絞ろうとしてる数少ない国です。

電力付加金で国民負担が増えるという話をする人もいますが、これは費用負担ではなく、投資なので厳密には負担ではありません。

20年後に格安の発電所を日本に作るための投資ですし、石炭・原発等の発電所を新設する費用やリスクを下げるための投資です。

その啓蒙も必要なのかもしれません。

 

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