借金大好きhamasakiさんの太陽光・融資・会計研究ブログ中古発電所を購入した際の注意点　減価償却期間と返済元本のズレ

以前2つの記事

太陽光発電の融資期間は何年がベスト？減価償却とキャッシュの微妙な関係

太陽光発電の返済方法（元利金等・元金均等）と償却方法（定額/定率）の関係

で減価償却と融資期間の関係を考えてみました。

さて、今回は僕の中古発電所でもう少し考えてみます。

システム費用　4100万円　（14年償却）

ローン金額　4100万円　　（16年ローン）

どんなことが起こるでしょうか？

償却期間中

14年間は安全です。

減価償却費は年間2,928,571円。

これが実際には支払わないけど費用化できる数字です。

一方、ローンは年間2,562,500円。

これは費用化は一切できないけど実際には支払う金額です。

差し引きすると約36万円を余計に費用化できるのです。

うれしーーーー！

償却期間後2年間

さてここからが問題です。

減価償却費は0ですがローン返済が年間256万円も出てしまうのです。

利益の中からこの金額を用意しようと思ったら大変なことです。

仮に300万円の利益を出したとしても会計が黒字になるということはそれだけ税金を納めなければいけません。

ざっと計算すると　65万円の青色申告の特別償却を引いた額が330万以下の場合、10％の税率で計算した金額から9万7500円を控除した金額が所得税になります。

＊256万円の元本返済を利益の中からする場合

300万の会計黒字を出す（65万円が青色申告特別控除額）
235万円　×　10％　＝　23万円
上記金額から97500円を控除　⇨　約13万円

課税所得の10％が所得税となるので約13万円の所得税が発生します。

損金計上できる減価償却費がゼロになり、損金計上できない元本返済がまるまる残り、さらに税金まで支払うという三重苦。

これはまさに借金の十字架！

対応策はあるのか？

僕の場合、17年償却で15年返済完了の太陽光発電物件を中古発電所の1年前に購入しています。

ですので、中古発電所の14年と、新築の15年の返済期間はちょうど同じ。

つまり新築の発電所の減価償却がまるまる使えます。（年間130万程度）

ということは僕が背負う借金の十字架は120万円で済むという計算です。

195万以下の課税所得額であれば税率は5％。

だんだん着地点が見えてきました。

もし、この既存発電所の減価償却が使えなかったら・・・結構怖いですね。

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