北海道中標津町でLooopと日本グリーン電力が蓄電池併設のメガソーラーを開発するそうです(蓄電池付きメガソーラー、Looopなどが北海道で開発へ)。蓄電池付のメガソーラーも最近では珍しくなくなりましたが、どのような構成になっているのか気になります。少し見てみましょう。
このメガソーラーの太陽光パネルは31.6MW、これに蓄電池6.594Mwhを併設するそうです。そうすると太陽光パネルの定格出力の12~13分程度の容量しか持たないことになります。意外に小さいですね。この容量は北海道電力の「太陽光発電の出力変動緩和対策に関する技術要件」に基づいているようです。北海道電力ではこれからのメガソーラーに対して蓄電池の併設を要請するらしいですが、本当に急激な変動を緩和するだけのもので良いのですね。
経済性から見ると蓄電池は単に発電コストを膨らませるだけの存在ですから、小さいほど経済性が良いことになります。従って、この程度の併設で済むなら有難いことです。記事で発表されているということは、北海道電力とは調整がついているのでしょう。
ちょっとだけの蓄電池を併設する場合、半分ぐらいの充電状態にしておいて太陽光の急激な増減を両方とも緩和するようにするのでしょうか。少し制御が難しそうな・・・。それとも蓄電池はできるだけ満充電状態にしておいて、急に曇った時だけ放電し変動緩和するのでしょうか。この辺り、蓄電池の会社は既にノウハウを得ているのでしょうが、私はよく知らないので興味ありますね。
ところで、このメガソーラーは31.6MWに対して年間発電量は3000万kWhと見込んでいます。パネル1kWあたりで見ると950kWhほどです。関東だと1100~1200 kWh見込めるのに、北海道ではこの程度なのですかね。記事では中標津町は「日射量が多く気温が低いので太陽光発電に適している」と書いていますが、その割に少ない気がします。
また、99万4000平方メートルに31.6MWというのは、1平方メートル当たり30Wほどになりますので、これも少し少ない気がします。まぁ、これは敷地がゴルフ場だったので使えないところがあったということでしょうか。とにかくゴルフ場の有効活用は、私は歓迎します。
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