CIS太陽電池の光照射効果と言うのは有名ですが、これについての公式の見解やデータが無いので、不可解で困ると以前にこのブログで書きました。
しかし最近、Webでたまたまソーラーフロンティア社が光照射効果について説明してあるのを発見しましたので、紹介します。
見つけた記事は、「藤本健のソーラーリポート ソーラーフロンティアが持つ世界最大規模の太陽電池生産工場とは」(2011/7/11)、かなり昔の記事でした。そこでは下記のような紹介と光照射効果のグラフが示されています。
「小山氏は「CIS太陽電池は、実際に太陽の下で光を浴びると発電効率が上がるという特性を持っています。日光に当てて数時間で5%程度、さらに10日から2週間かけて徐々に10%程度まで伸びていき、そこで安定します」と話す。どれだけ伸びるかはロットによっても異なるため、必ず10%とまではいえないようだ」
ここで発言している小山氏は当時のソーラーフロンティアの執行役員・国内営業本部長なので、内容は限りなく公式見解に近いものと見ても良いでしょう。実際、CISは定格より1割ぐらい多く発電しているような気がします。
やはり、光照射効果はあるのかな。
この現象はアカデミックに見てもおもしろいと思うのですが、そういう方面からの言及はまだ見たことがありません。それがとても不満です。とは言え、アモルファスの光劣化も現象は有名ですが、メカニズムについては全く解明されていないので、こういう現象は難しすぎて誰も手が出ないのかもしれません。
同じ記事に分光感度特性についても言及していましたので、次回取り上げたいと思います。
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