この13日、14日に九州電力管内で太陽光発電の出力制御が実施されました。九州には需要のわりに太陽光発電の設置量が多く、従来から出力制御が必要と言われていましたが、やっと行われました。太陽光発電も主力電源を目指すなら出力制御を受けるのは不可避の問題でしたが、これまでに経験がなかったためか恐れすぎていたような気もします。
とにかく、経験することは大事ですね。九州電力からはこの経験の報告がなされ、その検討が行われているようです(九電、土日に太陽光の出力を抑制、見えてきた「出力制御率」)。
今回の特長は、関門連系線が予想以上に使えたので太陽光の抑制は小さく抑えられたという点でしょう。「出力抑制恐れるに足らず」とまでは言えませんが、あまり大したことなかったという印象はありますね。もちろん九電さんの努力もあったのでしょうけれど。詳細は上記の記事に譲ることにして、このようにデータが公表されることは歓迎です。
この記事では今回の結果をもとに、「連系線がこれだけ使えるなら、今後太陽光発電を400万kW追加導入しても出力制御量を十数%に抑えることができる」という推定も行っています。十数%ってずいぶん大きいように思いますが、今後太陽光の導入が増加するとそれぐらいになるのでしょうか。主力電源を目指すなら、それぐらいは覚悟しないといけないのかなぁ。まぁ、東電管内は幸いにしてまだかなり先の話になりそうだけれど、中国電力管内は近い将来に出力制御になるかもしれない・・・。
とにかく、いろいろ勉強になりました。
コメントを残す