日本のバッテリーは高いのではというブログを最近2回ほど書きましたが、またそれを思わせる記事がありました(蓄電池導入で「安い電力」になってきた太陽光)。オーストラリアの話ですね。
ここで紹介されている豪州AGLのバッテリーシステムは7.2kWhで85万円ほど。先日のシャープのバッテリーシステムが6.5kWhで228万円なのに対して約3分の1の値段です。なんでこんなに違うのでしょうね(テスラは10kWhのバッテリーだけで35万円ぐらいだったと思います)。
バッテリーが安くなりましたが、10年以上使えるのかなぁ。寿命が10年として、毎日7.2kWh充放電するとすると1kWhあたりのコストは、
85万円 ÷ (7.2kWh × 365日 × 10年) = 約32円
これだとちょっと高いですね。寿命が2倍の20年持つとコストは半分の16円ほどになるでしょうから、太陽光発電と組み合わせても経済性がとれそうです。
20年持てばよいのですが・・・、安いものは品質が心配です。一方で、日本のバッテリーは品質が良くて20年持つとしても、コストが3倍では割がありませんね。また、バッテリーが20年持つと言われても、そんな先の話にはちょっと不安が残ります。
どうもまだバッテリーシステムで経済性をとるのはまだ難しそうで、バッテリーは経済性より、電源の信頼性を高めるためのものと考え、余分なコストに納得がいくかどうかで導入を決めた方が良さそうですね。
なるほど、そういう事情でしたか。日本の会社も海外ではもっと安くするのでしょうか。それをやるとダンピングになりますか。グローバル化で少しずつ変わってくるとは思いますが、問題はどれだけ時間がかかるかというあたりですかね。
日系バッテリーが高いのは事実だと思いますが、そもそも大手家電メーカーの希望小売価格というのは何の意味もない数値だと思います。
日本の住宅設備機器や建材の通販サイトを見て頂ければ半額だな6割引だの文言が並んでいますが、希望小売価格で買っている人などほとんどいないでしょうし公正取引委員会あたりに指導されないのが不思議なくらいです。
テスラのように直販のみで値引は無し、ただし最初から割安な設定という方が買う側にとっては比較も交渉も必要無く楽ですが、長い時間をかけて複雑に出来上がってしまった商流を日本の大手が突然壊すのはできないでしょうね。