ダイアモンドオンラインに「“安価な中国製”が席巻する日本の太陽光発電の明日」という記事がありました。太陽電池に大投資した中国が市場を求めて低価格で世界に輸出攻勢しているため、欧米はアンチダンピング課税などで対抗しているけれど、日本はどのように対抗していくのか、というような内容で特に将来を予測するものではありませんでした。
確かに太陽電池は意外に生産段階での付加価値が低く、安価な中国勢に対抗するのはなかなか難しそうです。今のところ私の感想では、やはり中国製のものはスネイルトレイルがすぐ発生するなど信頼性に不安があり、日本製のものが優れているように見えますが、それが価格差以上かどうかまでは良く判りません。
信頼性の差は、それが実際に現れ理解されてくるまでに5年10年と掛かりそうなので、その間日本のメーカーが頑張れるか気になるところです。また、中国でも最新の技術を取り入れるなど技術力向上の傾向が見られますので、品質も改良されてくるかもしれません。日本のメーカーもより一層の効率向上などいろいろな面で競争力強化が迫られています。場合によっては、太陽電池も家電のように競争力を失ってしまうのでしょうか。
もう一つ気になるのは、中国投資家が日本の太陽光発電事業に投資し始めていることです。不動産分野では既に中国マネーが流入しているようですが、太陽光発電でも「爆買い」が起こっているそうです。
別に不正をしている訳では無いので責めることはできませんが、太陽光発電はFIT制度により日本国民から集めた普及促進賦課金で利益補てんされているわけですから、それが国外に流れてしまうということにはどうしても抵抗を感じてしまいます。
この分野の規制は難しいのでしょうかねぇ。
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