最近、日本の商社が太陽光でアフリカに進出する話をよく聞くなと感じていましたが、やはりそうですね。産経でまた同様の記事を見ました(アフリカビジネス、日本勢がソーラーやスマホで巻き返し)。太陽光と言ってもソーラーホームシステムと言われる小型の独立型の太陽光システムで、アフリカの無電化地域の住民の用途を狙ったものです。
記事を見ると丸紅や三井物産、住友商事の話があり、これらについては私もこのブログで紹介したことがあります(丸紅がアフリカの太陽光事業に20億円出資、おっ三井物産さん、アフリカで頑張るのかな)。三菱商事も進出している話は初めて聞きました。本当に大手の商社が進出していますね。
記事のタイトルでは、日本の商社がソーラーやスマホの分野でアフリカのビジネスに進出しようとしている印象を受けますが、そういうことではありません。既にアフリカで開発された、スマホを使ったソーラーの事業に進出するという意味です。欧州や中国は20年ほど前から盛んにアフリカへ進出し、こういう事業を開発してきました。日本はずいぶん立ち遅れて進出することになりますので、今からこの差を取り戻すのは簡単ではありません。
ただ、日本は欧州や中国と異なり大手の商社が出てきていますから、資本力の点では対抗できると思います。これらの商社が本気で取り組むなら競争していけると思いますが、いったいどうなのでしょう。
一方、この記事で紹介されているソーラーホームシステムの市場は、それほど大きくない割には手間のかかる分野です。大手商社が本気で取り組む価値があるかどうかも、少し気になります。むしろ、これをアフリカへのビジネス展開の手掛かりにするぐらいのつもりで取り組んでいるのかもしれません。アフリカへのビジネス展開は結構難しいですからね。
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