アメリカの研究者たちが、サハラに大量に太陽光や風力を設置すると雨が増えるという研究報告を発表しました(Green the Sahara. A model demonstrated how renewables could increase rainfall)。
サハラにそういうものを設置すると、少し熱が緩和されて雨が増えるというのは感覚的には想像できますけれど、ホントですかねぇ。風力は地上の風を弱めることで、太陽光は地表の反射光を弱めることでそのような結果になるそうです。しかし、サハラの20%に敷き詰めるなんて、そんなことをしたらとんでもない自然変動が起こるかもしれません。それにサハラで雨が増えたら、その分、どこかで干ばつが増えるかもしれません。まだ検討余地が多く残っているようですね。
こういう研究は今後の環境対策を考える上での一つの考え方にすぎませんし、これからいろいろと検討され変わっていくでしょうから、一つ一つのことで騒ぐ必要もないでしょう。ただ、このように最初は少しアドバルーン的に派手に発表するのは悪くはありません。周りの注目を受けると、それだけ多方面からの評価を受けやすくなります。いろいろ検討された結果、結構まともな結論になったりします。
まぁ、さすがにサハラの20%に太陽光を敷き詰めるのはちょっと問題だと思いますが、何か建設的な結果につながってくれたらよいのですけれど・・・。とりあえず私は再エネが建設的な方向に検討されることは歓迎です。
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