太陽光発電所の草刈りのために山羊を使うという話は聞いたことがありますが、山羊の代わりに羊でも良いのですか(太陽光発電と砂漠の緑化「ソーラー羊」のいる青海・海南チベット族自治州)。まぁ、山羊も羊も似たようなものですが・・・。
それよりも私はこの記事の砂漠緑化にもっと興味がありました。
太陽光発電で砂漠緑化しようという試みは昔からいろいろあり、私もちょっと参加したことがあります。しかし、砂漠というのは大自然の長年の結果できており、それを変えるというのは簡単なことではありません。ほとんどのプロジェクトはうまく行かなかったのではないかと思います。そういう経験から、ここではどのように砂漠緑化を行ったのか知りたかった訳です。
記事に書いていたのは、「太陽光発電所に砂漠緑化に強い植物を植えた」と書いてあるだけでした。「それだけで良いのかな?」と気になりましたが、とにかくパネルの下には「牧草がうっそうと茂り、羊の群れが草を食んでいる」らしいです。写真を見ると「うっそうと」と言うほどは茂っていませんが、それなりに成功しているように思えます。
そうか! 砂漠緑化だから山羊でなく羊にしたのだ!
山羊と言うのは大変な大食漢で、植物の葉だけでなく幹や根っこまで喰ってしまうため、一帯が不毛の地になってしまうこともあるほどです。山羊を放したら砂漠化がますます進行してしまったでしょう。日本のように雑草が成長しまくる場所なら山羊の方が良いのでしょうけれど、砂漠緑化のような場所に山羊は逆効果でしょうね。
後は私の想像ですが・・・、 この土地は完全な砂漠では無く、多少草が生えるような土地だったのでしょう。そこにパネルを設置すると、ソーラーシェアリングと同じような理由で、パネルによる適度な影で草が茂りやすくなったのではないでしょうか。「ソーラー羊」とはパネルのお蔭で牧草をたくさん食べられるようになったので、ソーラーで生かされている羊ということすね。
完全な砂漠だと難しいでしょうけれど、乾燥地域の生産性を高める役には立ちそうな話だと感じました。
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