台風15号により市原で水上ソーラーの火災事故があり、私のブログでも取り上げました(水上ソーラー火災事故の詳細記事があった)。その時は日経BPの記事でしたが、ダイアモンド社でもこの事故を取り上げていました(日本最大の「水上」太陽光発電で火災、台風で露呈した“救世主”の問題点)。
ダイアモンド社は「水上ソーラーも万能ではないよ」と言いたいのでしょうけれど、なんとなくネガティブキャンペーンをやっているような表現で、私は前の日経BPの記事の方が好きですね(笑)。
日経の記事によると水上ソーラーを固定するアンカーは耐風速41.5m/sの強度で設計されていたようなので、法定の強度は持っていた筈です。それでも起こった事故なので、関係者にショックを与えたと思います。
ダイアモンド社の記事もネガティブなようで、実は重要な情報が示されています。まずフロートを作っているシエルテール社が「今回のような火災事故は本件が初めてだ」と言った点と、「アンカーに何かしら問題があったのかもしれない」と言った点。
シエルテール社といえば水上ソーラーのフロートでは世界で最も実績のある会社であり、そこが経験したことが無いとなると、この事故が特異という気がします。そしてアンカーに疑問があるということは、アンカーの一部が設計強度を持っていなかったかもしれないことを示唆しているような気がします。
私もそれを疑っています。アンカーは水底に打たれているということなのですが、多分、すべてのアンカーの強度を確認していないでしょう。代表的な地点を選んでアンカー強度を確認したが、実際にはその強度を実現していないアンカーがあったことは十分に考えられます。
これは水上ソーラーだけでなく、野立てのソーラーでも言えることですね。野立てでもスクリュー基礎の場合は強度確認のために引き抜き試験をしますが、代表的な地点で行うだけで基礎全部について試験するわけではありません。ただ、野立ての場合は、地盤を目視などで確認できますから、慣れた職人が行えば代表地点だけでも十分なのでしょう。水底のアンカーの場合、そこが難しそうな気がします。
まぁ、全て私の想像なので何とも言えませんが、水上ソーラーの場合は強度確認が難しいのではないでしょうか。
安全のために、強度を強くする必要があるのかなぁ。
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