太陽電池パネルを従来の半分の太陽電池セル(ハーフセル)で作る技法は、昨年あたりから流行るようになったかなと思います。先日も中国のリープトンからハーフセルのパネルが発表されました(発電ロスを抑えた太陽電池モジュール)。
太陽電池の電流はセルの面積に比例し、電圧はセルの直列数に比例します。ハーフセルのパネルは電流を半分にする代わりに直列接続数を倍にして出力を維持していますが、ハーフセルにしたお陰で電流が半分になり、配線(インターコネクタ)抵抗による電力ロスはI2Rの関係から4分の1になります。これは記事にも書いてありますね。しかし、その結果、発電量が3-4%上がったというから驚きです。言われてみればあり得る値ですが、実際にそんなに上がるとは思っていませんでした(汗)。
ただ記事でその後に書いてある「日照の少ない時間帯や、積雪などで日射が遮られる場所でも発電量を確保できる」「異常発熱によるホットスポットも発生しにくい」という話は疑問ですね。唯一、ストリングのつなぎ方に工夫をした時に「日射が遮られる場所でも発電量を確保でき」そうですが、残りの2つは理論的にもおかしいですし、確認されていない話でしょう。調子に乗って言い過ぎましたね。
良いパネルを作っても、こういう話をしてしまうと、かえって信用を失うのだけれどなぁ。
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