パナソニックの有機太陽電池研究

(カテゴリ: 太陽電池技術)

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NEDO成果報告会の続きですが、少し間が開いてしまいましたので、題記のようなタイトルにしました。

 

パナソニックはアモルファス/結晶Si太陽電池のリーディングカンパニーですが、有機太陽電池の研究も行っているようです。有機太陽電池は最近盛んに研究されていますが、本当に対候性があるのか、また低コストでできるのかということに疑問があったので、私は冷めた目で見ていました。

 

しかし、このパナソニックの発表によると、有機系太陽電池(色素増感型)は室内光に対して変換効率が高いので、室内用途の太陽電池として市場が見込めると考え、研究開発しているようです。そういう考え方もあるなぁと思い、報告を聞いていました。

ぱな

報告によると室内光では200lxの時に20%ほどの変換効率が得られるようです。データを示し説明していました。結晶系Si太陽電池は有機太陽電池より波長感度がずっと広いので、広範囲の波長を含む太陽光での変換効率は有機太陽電池より良いですが、室内光のように波長が可視光に限られている場合は有機太陽電池の方が良くなっても不思議はありません。

 

同じようなことがアモルファスシリコン太陽電池も言えます。アモルファスSi太陽電池も室内光(蛍光灯など)では20%以上の変換効率を示します。この報告と同じかそれ以上の変換効率になります。

 

また結晶Si太陽電池でも最近は20%を超える変換効率を達成しているので、変換効率だけではこの報告はあまり魅力ありません。ただ、パナソニックは有機太陽電池が取り扱いやすいことに着目し、蓄電池一体化などの工夫もしているので、室内の限られた用途には利用できるのかなという印象を受けました。

 

有機太陽電池は盛んに研究されているのですが、結晶系Si太陽電池より本当に価値があるものになるのか、私にはまだ良く判りません。

 

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