2019年の住宅用太陽光発電FIT切れ後を狙った商品がいろいろ提案されています。基本的にはバッテリーに余剰電力を貯めて自家消費するシステムが提案されているようですが、パナソニックからバッテリーの代わりにお湯でエネルギーを貯めるシステムが提案されました(パナソニック、太陽光でお湯を沸き上げ、「FIT切れ」に対応)。
電気でお湯を沸かすのはあまりエネルギー効率の良い話ではないのですが(電熱線を使う場合)、この商品はヒートポンプを使っていますので、太陽熱温水器と同じくらいの効率が得られるかもしれません。とは言え、普通の家庭ではお湯の需要はあまり大きくありませんので、これを活用できる範囲は限定されるでしょう。私はやはりバッテリーに電気を貯める方が良いと思いますが、今のバッテリーは高いので、お湯をよく使う家庭なら経済性があるのかもしれません。
昔、石油ショックの時に太陽熱温水器が持てはやされたことがありましたが、結局、お湯の使い道が無くて定着しませんでした。太陽熱温水器だと、夏場なんて、お湯が余ってしまいます。今回の記事のもののようにヒートポンプを使っている場合は、冷房の排熱で温水を作るという手もありますが、効率は良くなってもかなりコストアップになりそうで、経済性がどうなのか良く判りません。
一方、システムの制御にはAIを用いるようです。エネルギーを売るか、買うか、貯めるかを、需要を考慮して決めるのはかなり面倒な話です。今のAIにどれぐらいの能力があるのか私は良く判りませんが、このような面倒くさい制御をするのにAIは向いているような気がします。更に、パナソニックはAIを使いIoT機能も充実させたHEMS市場への展開を狙っているようですが、私はやはりバッテリーを使うシステムの方が良いような気がします・・・。
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