ハッキリ言って太陽光発電で中国に活躍されるのは妬ましいのですが、世界の6割のパネルを生産するほど暴れまわっているのですね(世界のトップをばく進する中国の太陽光産業、ソーラーパネル)。太陽光パネルは装置産業的なところがあり、その割には技術的にも資金的にも取り組み易いところがありますので、そこに目を付けた中国があっという間に市場を制覇してしまったという感じですか。
少し生産しすぎて値崩れを引き起こしている傾向さえあるのは、ユーザーとしては歓迎できるのですが、日本のメーカーも苦しくなるのは困りますね。
もっと技術的に難しい太陽電池で差を付けようとするのは当然の流れで、そのため太陽電池の技術開発が行われていますが、今のところ有望な技術はPERCやヘテロ接合ぐらいでしょう。ヘテロ接合は日本の(パナソニックの)独自技術ですが、PERCは世界中に普及していて中国も頑張って導入しつつあります。日本が中国に勝つには、ヘテロ接合がPERCよりずっと優れていたら良いのですが、変換効率ではまだあまり変わりませんね。(でも、勝てる可能性はあります。そこには期待しています。)
で、 中国の製品には信頼性の不安が付きまといます。一時期の中国パネルはひどかったですからねぇ。今ではかなり良くなっているようですが、それでもスネイルトレイルなどは中国パネルに多く見られる現象です。ただ、スネイルトレイルが発生して発電特性が落ちたという話を私はまだ聞いたことがありません。中国のメーカーもそれを知ってか、スネイルトレイルに対しては強気です。
これ感心しないなぁ。本当にスネイルトレイルのパネルは5年、10年経っても大丈夫なのでしょうか。スネイルトレイルはマイクロクラックが原因で発生すると言われていますが、マイクロクラックがあるなんて劣化しそうで不安ですね。中国のメーカーはどう思っているのかなぁ。と言いながら、私は信頼性で日本のメーカーが勝ってくれることを望んでいます。
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