九州電力などが中古蓄電池を太陽光発電所に利用する実証研究を行うようです(リユース蓄電池を活用した蓄電システムの実証事業を行います)。蓄電池はとても高いですから、中古が使えたら良い話ですね。そう思って記事を読んでいたのですが、どうもよく判りません。
私は、車の蓄電池は使用状況が厳しいので中古扱いになっていても、太陽光発電はそれほど使用状況が厳しくないので、更に使うことができるのだろうと思っていました。しかし、この実証試験は、最初に蓄電池を1年間フォークリフトで使って、それをさらに1年間メガソーラーに持ち込み利用するという計画です。
フォークリフトの蓄電池って1年ぐらいしか使えないのでしょうか? もしそうだとしても、いくら使用状況が厳しいと言っても、1年でダメになったものを太陽光発電で何年使えるのでしょうかね。実証期間は2年しかありません。本当にこれでまともな実証データが取れるのでしょうか?
多分、九州電力らは事前研究を行っていて、既に結果の見込みを得ているのだと思います。それをNEDOに持ち込んで補助金を獲得し、しっかりとした設備を作って確認するのが目的のような気がします。もっと穿った見方をすれば、「中古蓄電池の再利用」というのは名目だけで、メガソーラーの出力制御緩和や系統安定運用実験のしっかりした設備を作りたかったのかもしれません。いや、まぁ、これは単なる想像です。でも、NEDOの実証にはこの手の名目プロジェクトが多くありますからね。
いずれにせよ蓄電池をうまく使えるようになれば良いのです。ただ、蓄電池の問題は価格だけだと思いますが・・・。
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