引き続き今年の印象に残った話を取り上げていきます。
7.今後の太陽光発電導入量予測
恒例の太陽光発電シンポジウムでJPEAの報告に取り上げられたものですが、今残っている認定設備の設置を進めたとすると5-6年でほぼ終わり、その後に本当の太陽光発電市場が見えてくるようです(下図)。今年は太陽光発電に対するネガティブキャンペーンも盛んになってきたと思います。この5-6年にきちんと対応して良いイメージを形成していかないと、その後の太陽光発電市場が貧弱になるという警告にも見え、印象深いものでした。
8.電力自由化への動き
来年4月からの電力小売り自由化に向けて、動きが活発化したように思えました。消費者の興味はやはり安く電力を調達することにあるようなので、太陽光発電の参入は難しそうですが、新電力には太陽光発電など再生可能エネルギーを提供することを謳っているところも多く、高くても太陽光発電を買う市場があるのか気になりました。期待して良いのでしょうかねぇ。
9.CIGSの効率向上
結晶シリコン系の太陽電池はHITやPERCの技術で効率を上げているので、もともと変換効率の悪かったCIGSは更に不利になって来るかなぁと懸念していましたが、CCIGSでもセル効率で22.3%を達成しました。HITの25.6%には負けますが、良い勝負になると思います。ただ、CIGSは光照射効果と変換効率の関係を明確にして欲しいですね。でないと他の太陽電池と正確に比較ができないので。
10.アメリカで太陽光発電が4セント/kWhを切った
アメリカのテキサス州やネバダ州ではメガソーラーの発電コストが4セント/kWhを切ったそうです。日照条件は日本よりかなり良いですが、それでも日本とのコストの差があり過ぎます。実際、日本の太陽光発電は高いという噂があります。なぜなのでしょう? 逆に日本の太陽光発電の価格はまだ下がることを期待できるという思いを強くしました。
これでちょうど10件になりますので、私にとっての今年の太陽光発電十大ニュースということにしておきます(順不同です)。ひょっとしたら番外が出てくるかもしれませんが・・・。
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