取りあえず私にとっての今年の太陽光発電十大ニュースは終わりましたが、今年ずっと気にしていたこととして、シャープ、エナリス、東芝についてちょっとコメント。
シャープの経営危機は昨年から指摘されていました。しかし、昨年出されたリストラ案はどうも取り組みが甘いような気がして、私は冷笑的に見ていました。
冷笑的に見ていたのには背景があります。シャープは太陽電池では老舗ですが、サンシャインで日本のメーカーが太陽光発電開発に頑張っていた頃にはあまり熱心ではなかったのに、やっと住宅用太陽光発電の補助策が決まり市場ができてくると急に熱心に取り組み始めたので、嫌な会社だなぁという印象を持っていたからです。
昨年のシャープのリストラ案を見ても、厳しい太陽電池事業を残す意味がよく見えず、本当に甘い取り組みだなぁと思っていました。しかし、今年になって更に赤字が酷いことが公表され、リストラ案も強化されたような気がします。また、経営不振とは言え、こういう大きな会社が方向を変えるのは簡単ではないということも判ります。太陽電池はシャープに残るようなので、もう一度老舗として頑張ってほしいなという思いに最近は変わってきました。
まだまだ状況はどん底で先行き見えないところもありますが、シャープがどうなるのか来年も注目して見ていきたいと思っています。
ただ、シャープはもともとテレビの会社、その後電卓とか液晶などの事業が有名になり、情報機器系の会社というイメージがありました。しかし、会社が大きくなるにつれて、だんだん何をする会社か判りにくくなってきました。私は会社を見る時に、その会社のDNAのようなものを重視していますが、シャープはそこがはっきりしません。太陽電池がシャープの事業の中でどのような位置づけになるのか、その辺りを明確にして欲しいと思っています。
少し長くなりましたので、エナリス、東芝については明日に回します。
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