プレジデントに「“太陽光2019年問題”着地点はどうなる?」という記事が掲載されていました。良い記事だと思いますが、副題の「導入済み家庭は、大損するのか」という表現はいったい何なのでしょうね。記事をいくら読んでもそんなこと書いていないと思うのですが・・・。まぁ、副題を無視して読むと良いと思います。
この記事も、前に私が取り上げたアゴラの記事と同様、数字が多くて少し読みづらいところはあるのですが、結論として「卒FITのユーザーは価格が下がっても次の売電契約をした方が良い」ということですね。売電価格は6-9円/kWhぐらいと見ているようです。私が聞いているところでは8-10円/kWhという話もあるので、この記事は少し辛いですね。
参考になるのはバッテリー導入する場合の経済性価格の考え方。この記事では「蓄電池を活用する場合、寿命15年なら工事込みで9万円/kWh、寿命10年なら工事費込みで6万円/kWhまで価格が下がれば、自家消費を行うメリットが出る可能性がある」と言っています。私なんかもっと厳しく3万円/kWhを判断の目安にしています(ただし、停電対策を考えるなら6万円/kWhぐらいでも良いかなと思っています)。
政府の開発目標も6万円/kWhぐらいのようです。しかし、現状は18万円/kWh! とんでもなく高いですね。従ってこの記事でも蓄電池の導入は勧めていません。当然ですね。
このブログもちょっと数字が多くなってしまいました。反省。とにかく、これから卒FITを迎えるユーザーは次の売電先と契約を結ぶことです。おそらく今の売電先のほとんどは卒FITの電気を買い取るでしょうから、まずは現在の売電先に問い合わせることですね。先方から問い合わせがあるかもしれません。いずれにせよ、大損はないですね。
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