太陽光パネルはまだ新しい製品なので廃棄処理やリサイクルの方法がはっきりとは確立していません。今のところは産廃として処分するのが一般的なようです。しかし、リサイクル技術についてはいろいろと検討されているようで、先日、岡山のリサイクル会社の研究プロジェクトが紹介されていました(リサイクル大手の平林金属、太陽光パネルの分離材料再利用に参入)。
パネルをリサイクルする方法はいろいろ考えられるのですが、要するに事業にできるほど低コストで行えるかどうかが問題です。その点で、リサイクルの会社が取り組んでいるのは心強いところです。
ここで使われている技術のうち「ジャンクションボックス分離」「アルミフレーム除去」は分解する手間をいかに低コストで行うかと言うものなので、この会社のノウハウが生かせそうです。「ガラス分離」は特殊で難しい技術なので、NEDOで開発されたホットナイフ法を導入するようです。後は全体の工程を低コストでくみ上げる技術がいりますが、このあたりもリサイクルの会社は強いでしょう。
ただパネル処理は回収方法など全体のプロセスを低コスト化する必要があり、そこまでできるのはやはり本格的に廃棄が出てくる、2030年以降になるのだろうと思います。それまでには処理費用の外部積み立てなどの制度面の整備も確立して欲しいですね。
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