電気技術者協会が太陽光発電のセミナーをやっていましたので行ってきました。改正FIT法と系統連系要件、保守などの話でした。どの話も想像のつく内容だろうとは思いましたが、太陽光発電道楽人としてはレビューの意味もあり、聞いてきました。結果としては、予想通りでしたが、現在の私の知識が遅れていないことを確認できて満足です。
保守の話では戸上電機からIVカーブトレーサの説明がありました。このカーブトレーサは測定時間が100mSです。これぐらい高速だと、測定中の日射の変化を気にしなくて良いので、大変便利です。が、価格は50万円ほど。ちょっと高いですね。また、使いこなすには測定データを理解する知識も必要なので、手を出しにくいかもしれません。
戸上電機ではIVカーブトレーサ以外にセルラインチェッカを出しています。使い方としてはIVカーブトレーサでストリング毎の診断をして、異常を見つけるとセルラインチェッカで細かく故障個所の特定を行います。確実な保守を行うためには両方持っている必要がありますが、セルラインチェッカは20万円弱なので、両方で70万円かかります。
自分で保守を行いたいという人ならこれぐらいの投資は必要でしょう。保守を委託している場合は、委託された会社がこのようなツールを持って保守することになります。もちろん、トータルコストでは自分で保守する方が安くつきますが、そこまで手間をかけるかどうかは考え方次第。
私はマニアなのでIVカーブトレーサを持っていますが、普通のオーナーではちょっと買う気がしないかも知れません。このセミナーは電気主任技術者が対象なので、業務で保守を行う人が多いと見て宣伝代わりにセミナーを行ったのでしょう。普通の電気主任技術者は太陽光の知識を補強して保守業務を行えますが、私はペーパー電気主任技術者なので電気設備の保守実務知識が必要。ちょっとハードルが高いな。まぁ、業務で行うことはないだろうけれど・・・。
コメントを残す