私は「太陽光発電の状態はモニタリングでかなりのことが分かる」と考えています。単に1ヵ所だけモニタリングしていても判りにくいですが、近くで何ヵ所かを比較しながらモニタリングするとかなりのことが分かると思います。その際、発電所の容量が異なるとそのままでは比較できないので、パネル1kWあたりで比較することにしています。
一方で、いろいろな発電のトラブルや変化に対しても考察していく力をつけるために、できるだけ多くの発電所の情報も集めています。こちらの情報収集の方は、各月の1日平均の発電量をパネル1kWあたりで比較したりしています。できれば47都道府県すべてから情報を集めたいところですが、まだ十数県残っています。
このように情報を集めていると少し変わった発電所パターンに出会ったりします。下の図がその一例です。グラフで縦軸はパネル1kWあたりの1日平均発電量、横軸は月です。この発電パターンが変わっているなと思ったのは、1年を通じて発電量にほとんど差がないということからです。
参考のために良く見られる発電パターンの例を下に示します。これに見られるように、普通は5月頃が最大の発電を示し、もちろん冬や梅雨の発電量は夏より少なくなります。結果的には山が二つあるようなパターンが日本では典型的な形です。
フラットな発電パターンの例は栃木県の発電所です。栃木県は比較的日照が良く、この例でも年間平均での1kWあたり1日平均発電量が3.6kWh/kWぐらいあります。これぐらい発電してくれると本当に良いのですが、同じ栃木県で他に見てもここまでフラットな例はありませんでした。私のデータベースがまだ小さいからかもしれませんが・・・。
このフラットな発電パターンになる理由についてもう少し考察してみたいと思いますが、長くなってきましたので次回にします。
コメントを残す