太陽光発電の見落とされていた環境価値

太陽光発電の環境価値をP2P(ピア・ツー・ピア、個人対個人のこと)で取引したという報告がありました(ブロックチェーンによる環境価値のリアルタイムP2P取引に成功)。

電力シェアリング

記事では、あるセミナーで太陽光発電の環境価値のP2P取引が実際に行われ、それが世界初だと騒いでいます。その点については、私は大した話ではないと思うのですが(笑)、太陽光発電の見落とされがちな環境価値に注目している点は重要だなと思いました。

 

一般的に言って、日本ではFIT売電で対価を得ている太陽光発電の電気にはそれ以上の環境価値を認められていません。従って、日本の太陽光発電で環境価値の取引を行う可能性は低いのですが、余剰売電の住宅用太陽光発電の場合は、自家消費する部分についてはFIT売電されていないので環境価値を得られる可能性があります。まぁ、隙間産業のようなものですね。上記の記事で紹介されたP2P取引も自家消費分の環境価値を取引するものでした。

 

私の家の太陽光発電も余剰売電ですが、自家消費分は僅かなので上記の環境価値大したことはありません。しかし自家消費が多い人にとっては、そこに価値がつくのは嬉しい話でしょうね。記事によると、うまくすれば年間1万円以上の収入になるかもしれないということです。これを多いと見るか少ないと見るかは個人差があるでしょうけれど、日本全国まとめると結構な量になるだろうと思います。

 

自家消費分に新たに環境価値がついたとしても、それがエコに役に立つわけではありませんので、誤解の無いように。せいぜい、余剰売電の住宅用太陽光発電に新たな価値がついたということで、太陽光発電の普及に間接的に役に立つぐらいです。まぁ、今回のデモはその程度の価値でしょう。

 

ただ、タイトルにある「ブロックチェーン」「P2P取引」を具体的に取引に使ったということは、技術的に一定の価値はあります。これらの技術は今後電力取引に活用が期待されているもので、もっといろいろなサービスを組み合わせ付加価値のあるものを開発していくと面白くなって来るだろうと思います。

 

 

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