太陽光発電協会(JPEA)の予想では、2050年の太陽光発電累積導入量は200GWに達するそうです(断言! 太陽光発電は拡大し続ける—その根拠とは?)。200GWというと2億kWですね。日本の発電設備の総容量に匹敵する量です。実際には、太陽光発電は日が当たっている時だけしか発電しませんので、発電量としては10分の1ぐらいの規模だと考えた方が良いのかもしれませんが、それにしてもすごい量ですね。JPEAはこの予想に対して、いろいろ理由を挙げています。
まずは既にヨーロッパで発電容量の40%以上の運用が可能になっているので、それ以上の運用も可能だろうということ。これはある程度頷けますね。しかし100%近い運用まで可能かな?
次に太陽光発電のシステムが進化して系統への接続も容易に、あるいは高度になって付加価値が付いてくるということ。これは今一つ意味がよくわかりませんが・・・。
またグリッドパリティがもうすぐ実現され、その後は自律的に導入が拡大すると見られること。これも頷けますが、どれぐらい導入拡大するかはグリッドパリティから更にどれぐらいコストダウンできるかにかかっているでしょうね。
その後、まとめて次の5つの理由が挙げられています。
- パリ協定
- 規制緩和
- エネルギーの分散化
- IoT、AIによる制御の高度化
- 熱や車の電力化による需要拡大
まぁ、程度の差はあれ、上記のような理由で太陽光発電の導入拡大は考えられるでしょう。そして最後にセクターカップリング(分野結合)という良く判らない理由も挙げられていました。
とにかく導入拡大は続いていくのでしょうね。JPEAの予想では2050年まで下図のように導入拡大が続くと見ています。
図を見ている限り、少しペースは落ちるものの、安定的に導入拡大が続いているようです。これを信じて良いのでしょうかね。とにかく今の日本の発電設備の総容量に匹敵するぐらいの導入量になるのなら、系統の大増強も必要になって来るでしょう。上記にあったIoTやAIの利用だけでなく、蓄電池の導入、送電線や連系線の増強も必要です。
2030年ぐらいなら私も見届けることができるでしょうけれど、2050年は無理ですね。2030年でどれぐらい達成できているか、そこは楽しみです。
コメントを残す