太陽光発電のモニタリングで見られた影や劣化の影響の例を前回まで示してきました。出力の微妙な変化は、単に出力だけを見ていても見過ごしてしまうことがあります。このため、私も工夫してモニタリングするようにしています。何かの参考になるかもしれませんので、これまでで私が有効だなと感じた工夫について説明させて下さい。
まず、私がこれまでにも指摘してきた2点
- パネル1kWあたりの1日の発電量を求める
これは容量の違う発電所との比較を行えるようにするためです。一日の発電量をパネル容量で割るだけなので簡単です。発電の原単位を求めているようなものですね。
- 近くの発電所のデータと比較
原単位を求めたら次は比較です。同じ天気のところと比較するのが良いので、できるだけ近くの発電所と比較するのが有効です。比較の際にはパネルのメーカーや設置角度、方位などの情報もある方が望ましいのですが、そこまで情報を得るのは難しいところがあります。しかし、パネルのメーカーや設置角度、方位が判らなくても、近くの発電所であれば同じ天気なので、自分の発電所と一定の比率で発電しているはずです。従って、継続して比率をモニターしていけば、どちらかに変化があった場合には容易に発見することができます。
次の二つは精神論のようなものですが・・・、
- 毎日モニタリングする
私は暇なのでこんなことが可能なのかもしれません。夜になってあちらこちらの発電データを調べるのが日課になっています。実際には、毎日データを採らなくても、過去のデータが採れるようになっていますので、後でまとめて記録することは可能です。何でも同じですが、あまり溜めてしまうと後が大変になりますので、こまめにモニターするようにした方が良いでしょう。
- 手を使って記録する
データをチェックするだけでも良いでしょうが、やはり手を使って記録するとデータに対する感覚が身についてきますので変化に敏感になってきます。僅かな劣化に気がついたのも、手を使って記録していたからではないかと思います。また、EXCELなどのシートに自分のフォーマットでまとめておけば、いろいろとデータ処理ができて便利になります。
精神論はここまでとして、今回有効だなと気がついた点を一つ。
それは 「パワコン毎のモニタリングをする」 ということです。これは野立ての発電所の場合で、住宅用の場合は少し難しくなりますが・・・。
これについて思う点を書こうと思いますが、少し長くなったので、次回に回します。
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