太陽光発電所の監視にドローンを使えるという話は昨年あたりからよく聞きました。便利そうなサービスなので、これをビジネスにするところも出てきています。この記事(ドローンで太陽電池を守る、空からホットスポットを検知し即日共有)では、4つの会社が協業してサービスを提供する話が紹介されています。サーモカメラをドローンに載せて、空からホットスポットを見つけ知らせるサービスです。
私のように小さな発電所(50kW)の場合はサーモカメラを手に持って発電所内を一回りしても大した手間にはなりませんが、メガソーラーのような大規模発電所では大変なので空から一気に片づけたくなるのでしょう。
確かに大規模発電所を監視するのは大変なので、効率よく行うためにいろいろな方法が提案されています。ここではサーモカメラ像からトラブルを自動分析して通知することを目指していますが、取りあえずはサーモカメラ像を送付するサービスからスタートするようです。
ただ、サーモカメラだけでトラブルを全て見つけられるわけではありませんので、遠隔監視によるモニタリングや現地点検も同時に行っていかなければならないでしょう。遠隔監視装置の中にはTigo Energyのようにパネル1枚ごとの発電状況をリアルタイムで監視できるものもあるので、それを使えばこの記事のような監視は必要なくなります。
やはり最終的には価格の問題ですかね。とは言え、このようにいろいろなサービスが競合してくれると、利用者としては助かります。
ところで、
メガソーラークラスの発電所では電気主任技術者が選任されている筈ですから、何らかの監視体制ができている筈です。従って、その体制の持っている能力によって利用する外部サービスへのニーズも変わってくるでしょう。今のところ、太陽光発電所の保守管理に長けた体制を持っているところは少ないと思いますが、数年もすればそういうところも能力を持ってくると思います。その辺りまで見越してサービスを選択した方が良いような気がします。
ドローンによる監視は、判りやすい画像で情報が得られるので魅力的ですが、恒久的に必要な監視体制かどうかは検討の余地ありでしょう(当然、コストに依りますが)。この会社が具体的にどのようなサービスでどれぐらいの価格設定なのか興味ありますね。
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