太陽光発電所検査の例

太陽光発電所の健全な運営のために、定期的な保守検査は大変重要です。このため、保守についての記事も増えているように思います。最近でもソラメンテを使った典型的な検査の記事がありました(竣工検査で大量に発見、新型パネルのクラスタ故障)。この例は竣工検査ですが、定期検査でも同様に行えると思います。

検査記事

検査に使われているソラメンテZは太陽光発電の検査機器としては有名ですね。まずこれで発電所のパネルをストリング毎に検査します—(ストリングと言うのはパネルが10数枚直列につながれたもので、これが1単位となってパワコンにつながれます。この発電所-多分2MWぐらい―では3500以上のストリングがあるそうです。)。— ソラメンテでの検査はパワコンの端子に当てるだけなので簡単な操作ですが、3500以上もあると大変だったでしょう。

 

ソラメンテZで調べるのは開放電圧付近の内部抵抗だろうと思います。ストリングの構成にもよりますが、本来なら数オームの低い値になるのですが、ストリングに異常があると数十オーム以上の値になるので、そこから判断できます。それにしても3500回以上もやるのは骨が折れそうですね。一日でできたのかな? その辺りが知りたいけれど。

 

このストリング検査で異常があったストリングについては、更にパネル一枚一枚の開放電圧を測定して、どのパネルが異常かを調べたそうです。パネル一枚一枚測るためにはコネクタを外さないといけないので、これも結構面倒くさいですね。このためにメーカーではソラメンテiSという機器を用意して検査を楽にしているのですが、数十万円する機器なのでそこはケチったのでしょうかね。しかし、メガソーラーの検査ならソラメンテiSも使った方が良いと思います。量が多いですからね。

 

記事ではドローンで赤外線画像を異常パネル空撮した例も載せています(下図)。

クラスタ故障

図はアレイの赤外線写真で、緑っぽい線に囲まれたオレンジ色の四角がパネルになります。パネルの中に一部(3分の1)が黄色くなったものがありますね。それが異常パネルです。黄色くなっているのは、そこが他の部分より高熱であることを示しています。異常により発熱するわけです。

 

この赤外線写真は今回の記事とは別の発電所の例だと思います。ドローンの赤外線空撮ができるなら、記事にあるソラメンテでの検査は必要なくなりますからね。両方やる必要はないと思います。選ぶのならドローンの方が楽でしょう。それでもメガソーラークラスの空撮は大変だと思いますが、ソラメンテで検査していくのはもぉーっと大変だと思います。

 

ドローンによる検査ならソラメンテよりずっと早くできるとは思いますが、問題はコストでしょうね。この辺り、私はまだ情報を持ち合わせていませんが、判りましたらまた紹介したいと思います。

 

 

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