太陽電池の信頼性試験

太陽電池の品質や信頼性について気にしている人は多いのではないかと思います。

 

一般的に太陽電池は20年以上持つと言われていて、20年の保証をしているメーカーもありますので、それなりに安心できるものだろうという想像はできます。しかし、もう少し信頼性を評価できるものは無いのでしょうか。

 

品質や信頼性の試験については昔からいろいろと考えられてきました。その結果、国際的に太陽電池の認証試験と言うものが決められ、日本ではJISにも導入され、JETと言われる公共機関が認証試験を実施しています。

 

各メーカーも独自に品質や信頼性の試験を行ったりしていますが、多くはこの国際的に決められた認証試験の方法を使うか、それをベースに作った独自の試験を行ったりしているようです。

 

では、この国際的な認証試験とはどのようなものでしょうか。少し紹介したいと思います。

 

まず、全般的な話ですが、

 

太陽電池の試験方法は様々なものが決められていますが、これらを更に組み合わせて総合試験をする手続きも決められています。この総合試験が認証に使われる試験で、とても大がかりなものです。日本では前述のJETがこの認証試験を行っています。

 

太陽電池パネルを認証してもらうには、メーカーはパネルを10枚用意してJETに持ち込み、JETではそれらを約3か月かけていろいろな試験を行い、全てをパスした場合に認証を与えます。大がかりなのでコストも3百万円ほどかかります。これほどのコストで全ての種類のパネルを全て認証すると莫大な費用になってしまいます。

 

しかし、この認証は型式認証と言って、いったん認証を受けると、認証を受けたパネルと同様の構造、製造方法のものは、定格が異なるものであっても同等とみなされ、全て認証されることになっています。但し、メーカーは品質試験を受ける前に、認証を受けるパネルの構造や製造方法、品質管理方法をあらかじめJETに報告し、承認されていなければなりません。その後、認証試験が行われます。認証を受けた後も、JETはいつでもメーカーに立ち入り、品質管理を適正に行って認証に適合したパネルを作っているか検査できる権限を持っています。

 

いわゆる発電に使われるパネルは大抵この認証を受けているはずです。日本だと前述のJET、アメリカならUL、ドイツならTUFのマークがあれば認証を受けていることを示しています。これらがあればまず安心と思ってください。

 

さて、次回は具体的な試験内容について少し紹介したいと思います。

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