太陽電池の信頼性試験2

前回、太陽電池には型式認証の試験が決められていることを紹介しました。では、その認証試験ではどのような試験が行われるのでしょうか。ざっと見てみたいと思います。

 

まず電気特性を測定として、いわゆる標準状態でのIVカーブ測定はもちろん、絶縁試験や温度係数の測定なども行われます。これらは基本的な特性を知るためです。

 

その上で信頼試験のようなものが行われます。次のような試験です(名前は私が適当につけているので、正式な名称かどうかは自信ありません)。

  • 紫外線照射試験
  • 温度サイクル試験
  • 凍結試験
  • 温湿度試験
  • 荷重試験
  • ひねり試験
  • 降雹試験
  • ホットスポット試験
  • 端子引っ張り試験

これら全ての試験を一つのモジュールに対して行うのではなく、3つのグループに分けてそれぞれで異なった組み合わせで試験を行っています。

 

いずれの試験も厳しいですが、温度サイクル試験はかなり厳しい試験に属するのではないかと思います。これについて少し紹介します。

 

太陽電池の温度サイクル試験では、モジュールにマイナス40度からプラス85度の温度サイクルを200回加えるもので、太陽電池モジュール内部で熱膨張と収縮が繰り返されるため、弱いものはセルの配列がズレたり、配線が外れたりしてしまいます。昔はそういうモジュールもありました。最近はメーカーも経験を重ね、そのようなモジュールは無くなってきているようです。

 

尤も、この程度の温度サイクルでは不十分だとして、もっと温度幅の広い熱サイクルを、もっと多サイクルかけて耐久試験を実施しているメーカーもあるようです。確かに、200サイクルでは20年の耐久性を判断するには少し物足りないような気もします。この辺りを確かめると、そのメーカーの信頼性に対する取り組み姿勢を知ることができるでしょう。

 

次回は、太陽電池特有の試験について少し触れます。

 

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