今年はFITの見直しが行われる年で、これまでにもFIPへの移行や廃棄費用の積み立てなどいろいろな新施策が報告されています。もう見直しは終わりかなと思っていましたが、小規模太陽光(10~50kW)のFITが余剰だけになるという発表がありました(小規模太陽光、余剰電力のみ買い取り 20年度から)。
日本では諸外国に比べ50kW未満の小規模太陽光がやたら多くあるという特徴があります。本当は小規模の設備はスケールメリットにならないため不利な筈ですが、日本では50kW未満の太陽光は電事法で言う一般用電気工作物になるため、規制が大幅に緩和され、コスダウンできるからです。
一方でFITの国民負担をこれ以上増大させないためには、何とか小規模の増加を抑える必要があります。まぁ、そんな理由から小規模のFITを余剰のみに限定することにしたのでしょう。ただ、余剰買取りのみと言っても、自家消費が少しだと全量買取りとほとんど変わらないなと思って記事を見ていると・・・、「発電した電力の一定程度を小規模事業者が使った後に残った電力のみ」と書いてあります。そう甘くはありませんでした。この「一定程度」がポイントですね。
どれぐらい自家消費したら余剰として買い取ってくれるのかなぁ。やっぱり50%ぐらいは自家消費しないといけないでしょうね。そうするとちょっとした事業所のようになるので、小規模太陽光をやる人はぐっと減っていくでしょうね。それも仕方ないかな。
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