改正FIT法の理解が進んでいないという記事がありました(改正FIT法を理解しない太陽光業者が3割も、6割は保守契約せず)。改正FIT法の施行に伴う業務計画書の提出が9/30に迫る中で、まだ法の改正が十分には浸透していないようです。
この記事を読むと調査の4分の1以上がまだ改正FIT法の内容を知らないとなっています。調査対象は太陽光発電所を有する人となっていますので、多分、10kW以上の産業用太陽光発電所を持っている人でしょう。その4分の1以上が知らないというのはちょっと情けないですね。
また、保守管理の必要性を感じている人は8割いるのに、保守契約をしていない人が6割といるということは、まだまだ保守にお金をかける人は少数派なのでしょうか。FITのお蔭で保守にお金をかけても利益は確保できるのですから、そこはケチらないで欲しいですね。
ところでこの記事、やたら保守を強調しすぎているような気がします。もちろん保守も大事ですが、私の感覚では、改正FIT法の第一の目的は太陽光発電所の安全性を高めること、また迷惑な発電所を無くすことだと思います。危険・迷惑な発電所に対してこれまで是正の勧告はできても、罰則規定が無かったため無力であったものを、今回の改正で「認定取り消し」という罰則で対処できるようにしたのが最大の狙いだと思っています。従ってこういう記事では、「危ない発電所・迷惑な発電所」の問題をもっと取り上げて欲しかったなと思います。
保守がされていないために危険になったり迷惑になったりする発電所もありますが、そういうものも「危ない発電所・迷惑な発電所」問題の一環として取り扱えるでしょう。この記事で書いているような、保守不足で「発電が止まった」「発電量が減った」などという問題はオーナーの自業自得の問題で、記事としてのプライオリティは低かったと思いますね。
「危ない発電所・迷惑な発電所」があるというのは太陽光発電所を推進した側にとっても不愉快な問題です。今回の改正FIT法でこういう発電所を少しでも減らすことに努力したいすね。
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