日照とか日射とか

日照計日射計

前回のブログで「れんけい」にどの漢字を使うかをお聞きしましたが、やはり連系とするしかなさそうですね。しかし「系統連系」は「馬から落馬」と言っているようで、あまり気持ち良くありませんけれど・・・。

このブログのコメントの中で「kWを使う」というものがありました。これはkwでもKWでもなく、kWを使うのが正しいと思います。言葉は大事ですよ。

 

ということで、言葉関係で少し明確にした方が良いかなという話を続けます。

 

「日照」「日射」を混同して使っていませんか。国語的には大して変わりのない言葉だと思いますが、技術用語としては区別した方が良いと思います。もっとも、「日照」「日射」と単独で使うなら、あまり気にしなくて良いと思いますが、「日照時間」「日射強度」「日射量」と言う場合はきちんと使い分けなければいけませんね。

 

まず、「日照時間」。これは光の強さ(日射強度)が0.12kW/m2以上の時間を言います。なんで0.12kW/m2のような中途半端な値なのかは知りません。多分、昔から使っていた光強度がkW/m2で表すとこのような中途半端な値になったのでしょう。ちなみに0.12kW/m2というのは感覚的には「明るい曇り」ぐらいの明るさですね。

 

一方、日射強度は上で言っているように光の強さを表し、太陽光発電ではたいていkW/m2を単位に使っています。

 

日射量はある時間内に降り注いだ光エネルギーの総量で、太陽光発電では単位にkWh/m2使うことが普通です。1kW/m2の光が1時間続けば1kWh/m2に、2時間続けば2kWh/m2になります。

 

日照時間と日射量が混同されがちですが、例えば0.12kW/m2の光が5時間続けば「日照時間5時間」となりますが、日射量は0.6kWh/m2しかありません。日照時間は光強度が0.12kW/m2以上であれば全て「日照あり」としてカウントするからこうなります。日照時間と日射量はかなり違うのが分かると思います。

 

日照時間と日射量は相互変換できませんが、「日照時間が多ければ日射量も多い」というようならラフな推定は可能でしょう。「「日照量」とか「日射時間」と言う言葉は技術的には存在しませんから気を付けてください。

 

 

 

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