本日の発電量(4/19)とアモルファスSi太陽電池

(カテゴリ: 屋根太陽光発電)

天気:晴れのち曇り
本日の屋根太陽光発電量 :21.94kWh
場所:埼玉県
パネル:ソーラーフロンティア、実質4.3kW
パネル1kWあたりの発電量:5.10kWh

午後から曇ったが、さすがにこの時期は良く発電する。

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さて、今日はアモルファスSi太陽電池について。

結晶系Siと同様にSiを使っていますが、製法や性質はかなり違います。

まず製法について。
結晶系の太陽電池はSi基板に対して手を加えて太陽電池を作っていきますが、アモルファスSiの場合はガラス板の上に電極やSiの膜を重ねて作ります。

性質の面では、アモルファスSiは結晶系Siに比べて光の吸収率が良いので、僅かな厚みで光を吸収し電気に変換します。

結晶系Siが0.2mmもの厚さがあるのに対し(0.2mmというのは製造上の制約で本当は0.1mmで良い)、アモルファスの場合は1ミクロン(千分の1mm)以下の厚みで十分です。

このため、アモルファスSi太陽電池は薄膜型と呼ばれています。同様にCISも薄膜型の太陽電池です。

高価なSiの厚みが僅か1ミクロン以下で良いので、大幅にコストダウンの可能性があったため、アモルファスSi太陽電池は夢の太陽電池と一時期持てはやされました。

しかし、結晶系のコストダウンが進んだこと、アモルファスは製法にコストがかかること(高価で時間のかかる真空プロセスを必要とする)から、結晶系と同程度のコストになっています。

一方、アモルファスSi太陽電池には「光に当たると劣化する」という大きな短所があります。

光に当てて使うものなのに、光に当たると劣化するというのはまるでギャグのような太陽電池です。

いろいろ工夫して光劣化を出さないようにしているようですが、それでも10年も使えば1割から2割ぐらいは劣化するのではないでしょうか。

同じ薄膜系の太陽電池で、CISは光照射効果で1割ほど性能が上がるのに対し、アモルファスはこの点で見劣りします。

薄膜系は大面積に製膜することができるので、結晶系のようにセルをつなぎ合わせてパネルを作る必要はありません。

集積型といわれる構造を作ってパネルを作ります。次回にもう少し詳しく説明します。

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